ハーブ & ドロシー見た

今週末までの映画 『ハーブ & ドロシー アートの森の小さな巨人』を見に行く。

ヴォーゲル夫妻は現代アートのコレクターで、NYに住んでいる。彼らが40年近くかけて集めた膨大な量の作品を 美術館に寄贈するにあたり、彼らがどういう人物で、どんな経緯でアート作品を集めてきたか。 本人達とアーティスト、美術館キュレーターのインタビューを中心にしたドキュメンタリー。


よろよろとお互いを支えあうように歩く老夫婦。今でもNYのギャラリーを歩き回り、日々アートを楽しんでいるという。
なぜこんなに作品(4000点以上!)を集めたのか。それは、ただ 「好きだから」。
冒頭のそのインタビュー聞いただけで、私は涙がぶわーとあふれた!
彼ら自身がアーティスト(表現者)ではない、というのがいい。
貧しそう(に見える) なのもまたいい。
アート収集は 決して金持ちの道楽でも、作品価値を楽しむためでもない。純粋にただの「見る人」。彼らは心からそう思っているようだった。

このアートはどういうものですか?と聞いてみても、「好きだから」「いいでしょう?」と言う。
いいと思うから買っちゃう。

狭いアパートの部屋のなかで、飾られもしないで保管されている作品たち。コレクター癖というのは収集する行為自体に依存することもあるかもしれない。けれど、どこに何があって あの作者のどういう時代のシリーズの。。。。と楽しそうに話すのを見ると、彼らが作品ひとつひとつに愛情を持っているのがわかる。売ってお金にする意味もわからない。飾って愛でていなくても 「持っている」ということに意味がある。のだな、と私は思う。

作品に関する知識も半端なくある。
それは長年アーティストに関わっていたり作品をずっと見続けていることで得た経験だった。夫婦がお互いの美術に向き合い方を尊敬し合っているようす、それが美しいと思った。
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by orebic5_kyon | 2010-12-17 17:34 | 映画